まとめシート
発音, p. 16
音声
3-01
3-02
3-03
3-04
3-05
3-06
3-07
3-08
3-09
文法アドバイス
ポイント1
[Est-ce que tu habites à Tokyo ? 東京に住んでいますか? ]
1. 動詞「habiter」は第一群規則動詞(-er動詞)です。活用語尾「-e」「-es」「-ent」は発音しません。それに対し、不定詞の「-er」および活用語尾「-ons」「-ez」は発音します。この発音の違いをしっかり区別するためのコツは、語尾を発音しないなら活用語尾の前、発音するなら活用語尾にアクセントをつけることです。ふつう、完璧な発音でなくてもわかってもらえますが、この発音は間違えると意味まで変わってしまうので注意が必要です。「J’habitais」は「住んでいました」(半過去)、「J’habite」は「住んでいます」(現在)という意味になります。
<– er 動詞の発音とイントネーション>
<発音> | |
---|---|
不定詞 | – er エ |
je | – e 発音しない |
tu | – es 発音しない |
vous | – ez エ |
<イントネーション> | |
---|---|
不定詞 | ha bi ter |
je | j’ha bi te |
tu | tu ha bi tes |
vous | vous ha bi tez |
※ 「J’habite ~.」の発音に注意!
語末の「te」を誤って「テ」と発音すると、「J’habitais ~.(私は~住んでいました)」と過去の時制になり意味が変わるので、注意しましょう。
例:
Maintenant, 今(現在)
- j’habite. 住んでいます。
- je travaille. 働いています。
- je mange. 食べています。
Avant, 前は / Autrefois, 昔は(半過去)
- j’habitais. [テ] 住んでいました。
- je travaillais. [イェ] 働いていました。
- je mangeais. [ジェ] 食べていました。
2.「de」は、母音や「h」で始まる名詞の前に来ると「d’」になります。「je」(j’)や「ne」(n’)にも同じことが起こります。これをエリジョンと呼びます。
3. 「gare」は電車の駅、「station」は地下鉄の駅のことです。
ポイント2
[Tu es de Paris ? パリの出身ですか?]
「d’Hiroshima」 あるいは 「de Hiroshima」、どちらが正しいのでしょうか。
どちらの言い方も可能です!
というのも、「広島」や「ハリウッド」などの都市名に含まれる「h」を、フランス語話者は無音のhとして発音する傾向にあり、その場合はエリジョンが起こり「d’Hiroshima」と言います。しかし日本語の通り有音のhで都市名を発音する場合は、「de Hiroshima」、「de Hirosaki」と言えるでしょう。
しかしながら、こうしたニュアンスを捉えるのは学生には難しいかもしれません。そのため、「日本語の通り“北海道”と発音して良いですよ」と指示するといいでしょう。あるいは「フランス流にエリジョンしてみましょう」と言ってみるのもいいかもしれません。
いずれにせよ、言語は常に変化していくので、「正解」はないと言えます。
しかしながら「y」のあとに母音がくるときは、「de Yokohama」や「de YouTube」などのように変化しませんので注意してください。
アンケート
・あなたのパートナーが質問したことに対して、適切な回答をしましょう。例えば対話相手が大学から離れたところに住んでいると言った場合、実家に住んでいるのか聞くことができるでしょう。その時は「Tu habites tout(e) seul(e)?」と聞くよりは「Tu habites chez tes parents ?」と言った方がより自然でしょう(もちろんどちらの質問をしても間違いではありません!)。
・「J’habite à Tokyo.」のように都市名を言うこともできますが、「J’habite à Shinjuku」や「J’habite près de la gare Rokko」といったようにより詳細に答えることも可能です。
練習問題
“Est-ce qu’elle est américaine ?”
このレッスン内では「que」のエリジョンは出現していないため、学生はエリジョンを見つけることができない可能性があります。また、「elle」と「est」を間違えてエリジョンをする学生もいるかもしれませんので注意しましょう。主語elleのうしろに母音または無音のhで始まる動詞がきても文法上エリジョンしません。